インド映画まつり第1弾はこれ。重慶マンションの兄ちゃんお勧め。
タイトルの「Queen」は主人公の「ラ二」という名前の意味が「Queen」であることに由来している。
予告編。
なんでラニが泣いているかというと、盛大な婚約式のあと、婚約者のヴィジャイから「ごめん、結婚できない」と言われたから。傷心のラニは、一人でハネムーン先のパリに行くことにし、パリとその後行ったアムステルダムで人に恵まれ、文字通りクイーンのように誇りを取り戻していくのであった。
いい映画です。
最初のころのラニは世間知らずで依存心が強く萎縮していて、パリに着いたばかりのころはどうしましょうという感じだったのだが、だんだん自尊心を取り戻し明るく楽しく暮らしていけるようになる。パリのホテルで知り合ったヴィジャイ・ラクシュミお姉様が堂々としていてかっこいい。アムステルダムのホステルで知り合うオレク(ロシア)・タカ(日本)・ティム(フランス)の3人組も、最初はどうしようという感じだったのだが、いい。
タカ、あんたその日本語はネイティブじゃないでしょう!と当初は思ったのだが、いやそのような設定があったとは、ソレをそのように使うとはという展開があり、これは日本人でなければならないのだった。震災は国外でも大きく捉えられているのだなあ。
元婚約者のヴィジャイは、すぐに消えるかと思ったらそうでもなかった。
最後もすっきり。
歌舞音曲シーンは冒頭の婚約式の
これ以外はないのだが、全編に歌が流れて、それもよい(T-seriesのジュークボックスがこちらに)。
途中、なぜかイタリアンレストランのキッチンでインド料理を作ることになり、「俺にパニ・プリを食わせろ〜!」と思うくだりがある。パニ・プリ、札幌じゃ食べられないのよ。外のパリパリの皮は道外のどこかで買って、ソースは作らないとならないので、なかなか食べられず。じたばたする。
主演はだれ?と思ったら、カングナで、ちょっとびっくり。
カングナ・ラーナーウトは、マイオールタイムベスト『LIfe in a Metro』でシャルマン・ジョシ(『3 idiots(きっと、うまくいく)』の苦学生)の片思いの相手だったり、プリヤンカ主演の『Fasion』でライバル役だったり、神経が細そうな役が多かったのだが、これは可愛くてよかった。また、演技がうまいのよ。
で、実はこの映画、

香港で公開されるのである。「小失恋・大漫遊」というタイトルなのね。「美味情書」といい、香港のタイトルはセンスいいなあ。
6月5日から5つの映画館で公開されるらしく、香港人向けに普通にインド映画が公開されるようになっているのだなあと思う。常時1本ぐらいかかっているのではないかな。
日本もそうなるといいなあ。まとめてごっそり来るより、あたりまえのように常時1本ぐらいかかるようになると嬉しい。
これ、日本でも公開されればいいのに。
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