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大世界遺産アンコール・ワット(その2)

 大繁忙期に入る前に更新してしまいたいので急いで。

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 アンコール・ワットは、他の遺跡に比べると損傷が少なくよく整備されているような気がする。それは、たぶん、修復が最優先でされているからではないかと思う。
 今、一ノ瀬泰造の『地雷を踏んだらサヨウナラ』を読んでいるのだが、1970年代、このあたりは戦場であって、地雷が埋まり政府軍と共産軍の戦闘が行われていた。一ノ瀬泰造はアンコール・ワットを最初に撮ると言って出かけ、クメール・ルージュに捕らわれて26才で亡くなったのである。
 今は、地雷が除去されて最優先で修復されつつあるところなのだろう。
 
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 日本からは上智大学を中心とするチーム(元上智大学長の石澤良昭先生は日本におけるアンコール研究の泰斗である)が修復を行っている。

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 さて、アンコール・ワットには回廊が3つあり、神の山を模した5つの塔の周りに第三回廊があるのだが、これはえらく高いところにある。

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 きれいなデヴァター(女神)に見送られ、第三回廊に上るためには、かなーり長い斜度70度の階段を上り下りしなければならないのであった。石段の上に外来者用の木の階段が作られていて手すりもついているのだが、人一人通れる幅で段も狭く、両手で手すりにしがみついて、下を見ないで足下だけ見て一歩一歩上り下りしないと動けない(以前は手すりがなかったらしい)。荷物は背中に背負うことをお薦めする。自分は荷物を持ってもらえたので助かったのだが、写真を撮る余裕はなかった。
 アンコールの遺跡は山を模したものが多いので、階段や石段を上り下りすることが多いのだが、「アンコール・ワットよりはまし!」と思って切り抜けられたのであった。
 しかし、むかしは、手すりなしの石段しかなかったわけで、本によって「神に向かってひれ伏すように登った」説と「王はこの石段を威風堂々と登るのが務めであった」説がある。なにせ高温多湿のため紙と木造建築は一切残っていないので、石造建築と石の碑文しか資料がなく、真相はわからないのである。しかし、あれを威風堂々と上り下りしたら王様の命は危ないんじゃないのか。裾を踏んだりしたらどうするんだ。

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 ともあれ、上までいくと眺めがよい。
 連子窓を通した景色が好きなのだが、開けた窓からも下を見下ろせる。

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 尖塔の側面には、デヴァターやガルーダがたくさんいる。

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 間近にいた神様たち。

 なにせ全部は見られなかったので、もう一度行ってちゃんと見たいと思う。

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