『Kahaani(女神は二度微笑む)』を札幌で観る
4月25日より札幌公開。シアターキノさん、いつもありがとうございます。
お休みになって、やっと観に行くことができた。
客席が暗くなるや否や、泣いた。なぜなら、
超満席だったから。
それほど収容人数は多くなかったのだが、通路まで補助椅子が出て人がびっしり。インド映画が、こんなにぎっしりの劇場で一般公開されたのを初めて見た。
よかった。ほんとうによかった。
そして、これを劇場で初めてみる方が心から羨ましかった。
公開されると思わず、DVDで観てしまっていたから(記事はこちら。ネタバレなし)。
日本版予告編。
日本語字幕は松岡環さん。名前が出て小さく拍手した。
いつも書いていますが、日本語字幕で見られるってなんて幸せ。特に、歌の歌詞がちゃんとわかることがすばらしい。
とりわけ、大アミターブ・バッチャンが歌っているこれ。
パンフレット(当然買った)で知ったのだが、タゴールの詩で、ベンガルではみんなが知っている歌だとのこと(好きなプレイバックシンガーであるシュレヤ・ゴーシャルもこの映画の前に既に歌っている)。エンドタイトルにも出てくる。泣ける。
大アミターブ・バッチャンは、ナレーションもやっていて。そのナレーションが出てくるや、心の中で大拍手。冒頭のspecial thanksで既に拍手してたけど。
ナワーズには出てくるたびに小さく手を振ってしまう。ああかっこいい。
ヴィディヤも、これは、カトリーナにもカリーナにもできない、ヴィディヤでなければできない役で、フィルムフェア・アワードはじめ主演女優賞を総なめにしたのも当然の演技であった。
「ここでは名前が2つある」「名前で呼ぶことの意味」の使われ方もいい。ラナが一度だけヴィディヤを名前で呼ぶところとか、ラナがカーンと最後に別れるところとか。
ドゥルガ神のお祭りや赤と白のサリーの使い方も。
そして、スクリーンで観ると、これは紛れもなくコルカタの「街もの」映画であって、インドはどちらかというと南のほうが好きなんだけど、コルカタに行ってみたいなあと思う。ちなみに、デリーの「街もの」映画は『Delhi 6』、ムンバイの「街もの」映画はたくさんあるけど、個人的には『Life in a Metro』と『The Lunchbox(巡りあわせのお弁当)』だと思う。
パンフレットによると、ハリウッドによるリメイクが決まっているらしいのだが、舞台がコルカタでなくなり、主演がヴィディヤでなくなったら、全く違う映画になってしまうのではないだろうか。別にいいんですけどね。それより、これもパンフレットにあった「『容疑者Xの献身』のインドリメイク」のほうが気になる。インドのリメイクはぜったい!元のより面白い(断言)から。
この映画は二度目は見方が変わってしまうので(一度目は何気なく見ていたところが泣けたり)、今回初めて劇場で見た方には、是非とも再度みていただければと思う。札幌は5月8日まで公開です。たぶん、あと1回は行くと思う。ゴールデンウィークだし。
ここしばらくカンボジアものにかかりきりだったのだが、やっぱりインドもいいわあ。前世のどこかでインド人だったのかもという気がする。
【追記】
結局、3回観に行きました。3回目の感想はこちらに。
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