カンボジアのカラオケ
カンボジアの遺跡の話はまだいくつかあるのだが、他にも書きたい話がいろいろあるのであった。だっておもしろかったんだもん。
カンボジアは、タイとベトナムとラオスに囲まれている国で、この中で行ったことがあるのはタイだけで、しかも1泊だけだったのだが、カンボジアとタイはちょっと違う気がする。どちらもゆるーい感じはするのだが、カンボジアは、どことなく、
インドっぽい
タイは中国人街じゃなくても漢字が使われていて、中国の影響が強い感じなのだが(実際中国系の人も多いらしいし)、カンボジアは中国の感じがあまりしない。自分の知っている中では、インドっぽいとしかいいようがないのである。
理由はある程度あって、むかしから「海のシルクロード」の一部でインド人が頻繁に立ち寄っており、インドの影響を受けていること、ジャヤヴァルマン7世の父王の前まではヒンドゥー教であったこと(ジャヤヴァルマン7世のあとは、またヒンドゥー教に戻ったりもしたらしい)、王室にもインド系がけっこう入っていたらしいこと、などがあると思う。人の顔も結構バリエーションがあって、70%はクメール人とのことだが、色白で中国人ぽい人もいるし、けっこう彫りの深い人もいる。日本人の顔もいろいろだよね。
料理は、食べた限りでは、タイ料理に近いけど、あまり辛くない感じ。
で、着いた日にホテルにチェックインしたのは、もう日が変わってからなのだが、カンボジアに来たからにはカンボジアのテレビを見たい、とスイッチを入れたところ、いくつかのチャンネルの中に娯楽専門らしいのがあって、ずーっとカラオケが流れていた。
こんなの。
歌詞はまったくわからないので、どんな歌なのか想像もつかない(【追記】知り合いの在札カンボジア人にこの写真を見せたところ「好きな女性と心ならずも別れなくてはならず云々」という歌詞らしいのだが、その歌詞でどうしてこういう絵面になるのか問い詰めたい気持ちでいっぱいである)(【さらに追記】MVを見つけました。Nicoという人の歌らしい。記事はこちらに)。
他には、サングラスをかけた、どちらかというと柄の悪い主人公が、プールサイドで恋人に花とケーキを渡そうとした瞬間、殺し屋らしき者に心臓を打ち抜かれるとか、あちらこちらで見るので人気があるらしい茶髪のお姉さんとか。
帰ってから検索をしてみると、たくさん動画があった。
どんな歌なのか皆目見当がつかない。不良が更正する歌か?
ちなみに、動画に出てくる「バイクおよびバイクに2人乗り」は、カンボジアにおけるもっともポピュラーな移動手段であると思う。
Non-stop KARAOKEらしい。冒頭、やっぱりインドっぽい。農村生活あり、都会風の学生生活あり、20分過ぎの皿を落とすところで笑ってしまってごめん。
シェムリアップの街中に「KTV」という看板がけっこうあって、あれは何かと尋ねたところ「カラオケ!」という答えで、カンボジアの人はカラオケが好きらしかった。
むかしの香港映画やインド映画には、想像の斜め上をいくところや、洗練とはかけ離れたよさがあった気がするのだが、カンボジアのカラオケは、それに近いものがある気がする。あまりのことに、思わずチャンネル登録をしてしまい、ちょっとした空き時間に動画を見てしまう今日この頃なのだった。
それは、ドラマや映画にも言えそうなのだが、それはまた別項で。
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