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プリア・カン

 シェムリアップの街からアンコールの遺跡に行くときには、

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 必ず、この「チェックポイント」を通る。
 外国人は遺跡に入るチケットが必要で、写真を撮られて(チケットに顔写真が入る)滞在日数に応じて1日券・3日券・7日券などを買い、遺跡エリアに入るときにはチケットを見せなければならない。マスクをしていると「取れ」と言われる。カンボジア人はノーチェックで入れる。
 チェックポイントを過ぎると、しばらく森林の中を走りアンコール・ワットの横に出て、お堀の角を曲がってアンコール・ワットの正面を通り、直進するとアンコール・トムの南大門で、入ってさらに3キロ進むと北大門を出る。
 プリア・カンは、この北大門を出た先、アンコール・トムのすぐ北側にある。

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 朝のチェックポイントはえらい人ごみなのだが、夕方近くの午後のせいか団体さんがいないせいか、あまり人がいなくてよかった。アンコール・トムやバイヨンのような観世音菩薩を象った門がある、ジャヤヴァルマン7世による仏教寺院である。タ・プロームは母の菩提を弔ったものだが、こちらは父王の菩提を弔っている。

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 9万人以上の人がいて大学も兼ねていた、とても大きな寺院だったらしい。

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 もとは彩色されていたもよう。
 右側の神様の顔は盗掘されて痛ましい。

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 ジャヤヴァルマン7世の時代には実在の人物がモデルになっていて(それ以前はあまりなかったらしい)、これは早くに亡くなった第一王妃の像。
 今でも地元の人の信仰の対象になっているという。午後は暗くて肉眼では顔が見えず、フラッシュを焚かないと写らなかった。アンコールの遺跡は時間帯によって光の当たり方が変わるので、見え方が変わる。時間帯を変えていくと何度も楽しめると思う。

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 こちらは、第一王妃亡き後の後添いの第二王妃。第一王妃の姉とのこと。像の大きさが写真で見た予想と違っていた。
 ガイドブックに写真があって、左上の白いものはなにかと思っていたら、建物の崩れた部分だった。無事残って見られてよかった。プリア・カンは、修復はされ始めているようなのだけれど、とても全部に手が回りきらないような大きい寺院なのである。

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 「ギリシャ風の柱がある」とガイドブックに紹介されている建物。
 木造部分は朽ちているので階段もなく、第二王妃の博物館であったとか(それにしては狭い)瞑想の場所であったなど説があるが、用途は謎(石の碑文に書いていないと何も残らないのである)。
 ものの本(石澤良昭『アンコール・ワットへの道 』JTBパブリッシング)によると「中央祠堂より西にはヴィシュヌ神、北にはシヴァ神、南には過去の王の守護霊がそれぞれ祀られ」とあるので、中をふらふら歩くと面白いかも。しかし、ジャヤヴァルマン7世即位直前、最後の激戦地だったらしいので、鎮魂の意味もあるのかもしれない。

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 正門の反対側から出ると、ジャヤタターカというジャヤヴァルマン7世の作った貯水池がある。地元の人が魚を捕っていた。ユネスコが元の姿に戻そうとしているらしいのだが、地元には反対意見もあるのだとか。住んでいるところに、これだけの遺跡があると、共存も難しいのだろうなあ。

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