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タ・プローム

 タ・プロームは、カンボジア国民に絶大な人気を誇る王様ジャヤヴァルマン7世(在位1181-1218ごろ)が母の菩提を弔うために建てた仏教寺院である。

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 なんといっても、有名なのはこれでしょう。
 発見当時の姿を保つという意図があるらしいのだが、榕樹(スポーン)というガジュマルの一種が思いっきり遺跡を覆っている。

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 くずれているところも多い。
 『トゥーム・レイダー』など映画のロケにも使われているらしい。
 水や風化や植物のような自然の原因もあるとは思うけど、内戦の影響もあるんじゃないかなあ。遺跡ってよく立てこもりに使われてたりするよね、シリアもそうだった。そうして沢山の遺跡が破壊されてしまった。こうやって残って、保存されるのは幸せなことなんだろう。

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 しかし、盗掘も多い。お気の毒のきわみ。
 タ・プロームは、アンコール・トムの勝利の門(東門)を出た向こうにある。アンコール・トムは南大門から入ることが多くて、橋の欄干の阿修羅像は首があるものが多いのだが(後から修復されたのもあるけど)、反対側の北大門の阿修羅像はほとんど首がない。目が届かないと、盗られて売られてしまうのだ。
 アンコール・ワットやバイヨンのような中心的な遺跡より、周辺の遺跡のほうが被害は大きいと思う。
 顔だけ売っているクメールの遺物は決して買うまいと決意する。

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 無事残っていらして、本当にようございました。

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 この寺院は2万人以上の僧その他の人々が住んでいた大寺院だったという。

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 樹に覆われても笑っておられる神様。

 一人で静かに歩くといいんだろうなあと思われる場所なのだが、人が見えない写真ばかり載せているけれども、実は、観光客がとても多かった。それも、韓国人と中国人(たぶん大陸)の団体さん。直行便が飛んでいるかららしい。
 特に大陸中国のお客さんは、見所で自分撮りをしまくるので、なかなかちゃんと見られず、ちょと困ったのだった。

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