日本公開希望!『Gunday』(2014)
ずっと見ていなかったこともあり、インド映画強化中。『Kahaani(女神は二度微笑む)』に続き、ドゥルガ神のお祭り前後のコルカタが舞台。
主演は、ランヴィール・シン、アルジュン・カプール、プリヤンカ・チョープラー、そして、うちのイルファン・カーン。
予告編。
ナレーションはイルファンです!
バングラデシュがインドから独立し、混乱の中取り残された孤児のビクラムとバラは、石炭横流しのアウトローとして生き延び、インドに渡ってコルカタでのし上がる。ドゥルガ神の祭りの3週間前、2人を捕らえるべく、コルカタの警察にイルファン・カーン演じる刑事がやってくる(このあたり、ちょっと『Kahaani』のナワーズっぽい)。一方、ビクラムとバラは、クラブ「カルカッタ」オープンのテープカットに招かれ、プリヤンカ様に一目惚れするのであった。
子ども時代のビクラムとバラがインドに渡るまでが一渡り描かれ、おもむろにタイトルが出る(タイトルバックはこの曲)。展開はとってもわかりやすいのだが、どうなるのか目が離せない。
そして、歌舞音曲シーンが「インド映画」らしい、と思う。
色鮮やかなこれとか。
ステージの踊りに妄想が混じるとかね。こちらは、かつてのインド映画に必ず1曲はあった感じ。目下、ソングチャプターをヘビロテ中である。
バングラデシュ独立が背後にあり(「2つに引き裂かれる」というのがキーワードのひとつ)、「石炭が白く見えるほど」とか「石炭の中のダイヤモンド」とか、石炭も初めから終わりまで貫かれているテーマのひとつで、とても首尾一貫している。
基本的にシリアスな話なんだけど、コミカルなところもきちんとあって、プリヤンカ様に初めて会ったときのランヴィールとアルジュンがぷるぷると首を振るところは大変かわいらしかった。あ、でも、シリアスというよりはアクション映画に分類されるかもしれない。鳩が出てくるところと爆薬の使いっぷりで「ジョン・ウーかよ!」と思った。そして何より、薄い本ができちゃいそうなバディものであるところが最大の売りであろう。
子どものころは、バラは腕力派・ビクラムは頭脳派と描き分けられていたのだが、大人になってからは、ランヴィールとアルジュンのどっちがどっちか、ちょっと混乱した。最初は逆かと思ったわ。まあ、展開を考えるとそういう配役になるのであろう。
そして、うちのイルファンは、今まで数々の警官・軍人役を演じてきた中でも屈指のかっこよさであります。出てくると手を振ってしまうのはもちろんだが、「隣に座っていた」シーンでは、思わず「きゃー!」と叫んでしまった(自宅なので問題なし)。
「Law」か「Out of Law」かもテーマなんだろうなあ。
邦題は『アウトロー』がいいと思う。日本公開されると大変嬉しい。
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