『Kahaani(女神は二度微笑む)』3度目とタゴールの詩
結局、札幌での『Kahaani(女神は二度微笑む)』は3回行けた。
せっかく1週間延長してくれて夜上映になったので1度は行かなければ、と行ってみたらば、平日夜にもかかわらず、半分ぐらい埋まっていたようで何より。
音楽もよかったので、iTunesでサントラを何曲か買った。
しかし、この曲がどこで使われていたのかが、よくわからなかった。
個人的「バックグラウンドシンガーの帝王」Sukhwinder Singhが歌っている(「chaiyya chaiyya」とか「ちゃっくでー・インディア♪」とか、たいていの映画で「ここぞ!」というときに歌っている気がする。「スラムドッグ・ミリオネア」の「じゃえほ!」も)。いい曲だなあ。音楽は『Om Shanti Om』などもやっているヴィシャール&シャンカールだしな。
で、3回日本語字幕で見たら「いい男じゃん、ラナ!」と思うようになった。もともとは強面が好きなんですけどね。スリランカとインドに住んでいた知り合いによると、ラナの顔はスリランカあたりではイケメンで、典型的なベンガル顔なんだそうです。
ラナが一度だけ思わずヴィデイヤを名前で呼ぶところは、ぐっとくる。
いや、もちろん、ナワーズも強面で素敵なんですけど。それにしても、短編『Bypass』では怖いぐらい強面だったうちのイルファンとナワーズを登用した『The Lunchbox(巡りあわせのお弁当)』はやっぱりすごい。
そして、何と言っても、大アミターブ・バッチャンが歌うEkla Cholo Reが素晴らしくて、ある意味エンドロールを見るために見ているようなところもあったのだが、この歌詞がタゴールであると知って、詩集を入手した。
そうしたら、元の詩はこんなだった(山室静 訳)
もし彼らがお前の呼びかけに応じなくても、
お前はひとりで歩いて行け
もし彼らが怖がって声なく壁の前に立ちすくむとしても
おお、運の悪い男よ
お前の胸をひらいてひとりで語るがいい
もし彼らが背を向けて、荒野を横ぎる時にお前を見捨てるとも
おお、運の悪い男よ
足の下に茨を踏みつけ、ひとりで血のしたたった道を旅して行け
夜が嵐でどよめている時
もし彼らが光を高く掲げないとしても
おお、運のわるい男よ
苦悩の雷火でお前自身の胸に火を点じて
それをただ一つ燃えさせるがいい。
映画の方は短縮版だったのか。
もちろん、元の詩もいいけれども、松岡環さんの訳も好きだ。
日本版ソフトは出ると思うので、字幕付きで繰り返し聞けるのが楽しみ。
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