Eye in the Sky
苦労したリージョンフリーDVDプレーヤーであったが、本日、ついにカラーで見ることができるようになった。万歳!それも2台とも。片方はD端子で何とかし、もう片方はプレーヤーの設定の問題だったのだった。いやー、濡れ衣を着せてほんとに悪かったよ>Pensonic。
テストに使ったのは「Eye in the Sky」。当然最後まで見る。お休みだし(嬉)。
「Eye in the Sky」とは、監視網のことらしいのだが、街の随所にカメラがあり(その映像がアクセントになっている)、監視班は街に溶け込み、強盗団のボスはビルの屋上から下界を見る。内容をよく表したタイトルである。
主題は警察の監視班と犯罪者の息詰まる暗闘で、筋は「監視班が犯罪者を追跡する」に尽きるのだが、緊迫感がすばらしい。さすが金像奨。トラムの中から始まる冒頭しばらくは説明が一切なしで、誰が誰を追跡しているのかも、その正体も明かされないのだが、ぐいぐい引き込まれてしまう。監視班の市井への溶け込みぐあいも素敵。
で、たぶんそのためだと思うのだが、ヤムヤムが思いっきりメタボな体型になっている。役作りのためとはいえ大変であるなあ。どう見ても警官にも隊長にも見えない。波羅油(パイナップルパンバター挟み)を食べているところがツボ。
他にも食べているシーンが多くて、警察の人もスープを持参したり、張り込み中に車の中で茶餐廳の外賣らしきもの(れんげで食べていたので炒飯かな)を食べている。梁家輝も豪華な中華を食べている。見ていると香港の何かを食べたくてたまらなくなる。
そして、食べているといえば、何と言っても林雪であって、最初から最後まで食べっぱなし。串刺しの魚蛋(たぶんカレー味)、セブンイレブンで買った鶏腿、アイスキャンデー、プリッツ、ポテトチップス、バーベキューの肉、たぶん最後は麺だと思う。似合いすぎる。
さらに、なんたって素敵なのは、ストーリーが香港の街で展開されることで、これは香港の街が主役。しかも、お話が展開されるのが、とってもよく知っている場所で、梁家輝は、もっぱらハリウッドロードあたりに出没するのだが、林雪の根城が「心のご近所」佐敦なのである。
出まくりの寶霊街。
右上の看板がしょっちゅう映っていた。
しかも!私はこのロケを目撃していたのだった。
もしかして、と思っていたのだが、こちらの記事に書いた(長い記事なのだが最後に書いてある)のは、この映画のことだった。「Eye of the Sky」と思っていたのだが「Eye in the Sky」だったのね。
ここは監視の「C地点」である。
ピルケム街のセブンイレブンの前。
2005年12月26日20時56分に撮影。
よく見ると、焼き栗の屋台を押しているのは、刑事役の人だ。後ろに止まっているトラックは、最後のカーチェイスのシーンで林雪が乗っていたものではないか。他の写真を見直してみると、向かいに警察車両も止まっている。
もしかして、もう少し待っていたらヤムヤムと徐子珊の乗った車が通っていたのかも、と今になって思ったのだが、たった数秒のシーンなのに、ものすごく時間をかけて撮っているのね。やっぱり無理だったな。
しかし、佐敦の撮影はあの時期にやっていたと思われるので、あの辺のどこかに自分がいるかも、と思うと、とても嬉しい。トーさんの映画だし。
【追記】
その後、2度ほど見直したところ、定宿のBPインターナショナルも映っているし、行きつけのセブンイレブンの前が張り込み場所であることも発見。繁体字字幕だと場所が特定できて、とても楽しい。
予告編
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