カテゴリー「香港」の261件の記事

白宮冰室を惜しむ

 こちらの続き。

 「白宮冰室 結業」でニュースを検索したところ、次のような記事が見つかった。東方日報の記事である。

  走入藝術 土瓜灣

 記事の最後の方に

土瓜灣老街坊們,都有共同的集體回憶地,包括充滿懷舊風情的涼茶舖一豪商店、茶餐廳白宮冰室,可惜隨時代變遷,這兩店已先後結業(白宮冰室才剛於新春後結業)

 とあった。
 旧正月が終わってすぐ店を閉めたらしい。
 新聞記事は今のところこれひとつだけで、牛下(くわしくはこちらのカテゴリーを)のような華々しさはない。前の記事で引用した掲示板のタイトルも「土瓜灣白宮冰室無聲結業」だったし、ほんとうに黙って店を閉めたのだと思われる。
 たとえば、湾仔の檀島は「月滿軒尼詩」のロケをしたことを大々的にPRしていたけれど、白宮は映画のロケがたくさんあったのに、そんなこと一つも言ってなかった。世の中には声高に自分を見せる人とそうではない人がいるけれど、白宮冰室の人々は後者であったのだと思う。
 そんなところがとても好きだった。
 映画のロケをしたから、とか、有名だから、とかではなく、香港で一番好きな場所の一つだったと思う。もし何も知らないで入ったとしても、ぜったい好きになっていたと思う。香港の、声高ではない、むかしから人々が地道に暮らしている普通の街の風情がとてもとても好きだ。

 ファイルを見てみたら、去年の5月に行ったときに、ずいぶん写真をとっていた。土瓜湾に泊まって3日間通ったっけ。

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 あのときは建物が工事中だったのだなあ。

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 入り口も窓も開け放しの風通しのよさが好きだった。

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 いつものメニュー。
 早餐のAセットに波羅油をつける。

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 こんな写真撮ってたんだなあ。

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 早餐を食べていたら、テレビで臨時ニュースが入った。ビンラディン死亡のニュースだった。帳場のおっちゃんも含めて、その場の全員がテレビにくぎ付けになったことが忘れられない。

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 この部屋に座れることも、もうないのだな。

 白宮冰室の動画をもうひとつ。
 帳場やウェイターのおっちゃんが見られる。

 あの空気は、ずっと忘れない。
 白宮冰室のみなさんありがとう。
 店を閉めたあとの幸多からんことを心から祈ります。

 上に引用した東方日報の記事によると、土瓜湾ではいろいろ芸術的な催し物が開かれているらしい。電影文化中心というものができて、月に一度の土曜日に屋上を開放したりもしているらしい。何かあれば一度行ってみたい。

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 土瓜湾は、ぜんぜん華やかではないけれども、普通の人々が長いこと普通に暮らしてきた街だ。前の記事で引用した掲示板の記事「開業逾半世紀 土瓜灣白宮冰室無聲結業」によると、「消息透露,田生集團應業主要求,計劃收購土瓜灣5街共5幢舊樓,分別為馬頭角道91至113號、明倫街1至25號、2至28號及2A至28A號、忠信街1至15及2至16號、興賢街1至15號及2至16號,以及興仁街1至31號,該批舊樓毗鄰翔龍灣,住宅單位共約700伙,而屬住宅契的地舖約100個,整個地盤面積約6萬方呎,若以地積比率5倍計算,重建後樓面約30萬方呎」とのことで、かなり広範囲の地域が不動産屋に買われている気配。
 望むらくは、できるかぎり、自分の好きな香港が残っていてほしいと思う。不動産業者や一部のお金持ちのためのお商売の街になったら、香港のよさは失われてしまうと思うから。

【追記】
 openriceの記事に「已結業」の文字が。
 悲しくて涙出た。

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東方富豪酒店前のバス停

 まだ癒えてはいないのだが、悲しみに沈んでばかりもいられないので、引き続き香港の記事を書こうと思う。

 リーガル・オリエンタル・ホテルに泊まると、必ずお世話になるのが、

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 ホテルのすぐ側のバス停。
 その名も「東方富豪酒店」。深水埗だろうが觀塘だろうが旺角だろうが油麻地だろうが湾仔だろうが西環だろうが筲箕灣だろうが空港だろうが、バス1本で行けてしまう、とてもありがたい存在である。こちらがわのバス停は、觀塘方面へ行く方(他の方向からだと帰ってくるときはこのバス停)で、尖沙咀や湾仔に行くときは、

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 こちらの地下道を通る。
 向こう側の降り口は階段だけど、こちらはスロープなので、スーツケースがあっても楽ちん(帰るときはここを通ってA22のバスに乗るので)。

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 地下道を通って、

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 またスロープを上る。
 左手が扉でふさがれているのは、かつての啓徳空港へつながる通路だと思う。上り下りが階段ではなくスロープなのは、きっとその名残だよね。
 香港に通い始めてしばらくしたころ、たぶん90年代前半だと思うのだが、それまではリムジンバスか何かを使っていたのが、あるとき、路線バスがあることに気づいた。当時は定宿が旺角や油麻地だったので、気づいて以降は、空港に着くと路線バスに乗ることにした。
 このゲートは、たぶんその頃通っていたと思う。

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 このバス停にも10年以上前からお世話になっているはず。
 当時は、飛行機を降りて、このバスに乗ったものだが、今は、空港に行くときに、このバス停を使う。
 時代は移っていくのだなあ。変わってほしくないところは変わってほしくないのだけれども。

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はじめて北角をぷらぷらする

 今週は記事を書きためてみたので、毎日更新できた。昨日の記事の続きです。

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 九龍城埠頭からフェリーに乗って初めて北角を歩いた。
 考えてみると一度も来たことなかったんだよねえ。

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 バナナに直に値段が書いてあるのがツボにはまる。

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 角を曲がって、寒かったので、厚手のタイツ(丈が足りなかったので、足先を切ってスパッツのように着用。その後愛用中)を10ドルで購入。

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 ここは、かねがねガイドブックで見ていた、市場にトラムが入ってくるという通り、春秧街ではないか。

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 かつては、トラムが来ると「十戒」で紅海が割れるように露店がわーっと割れたらしいが、今はそんなに露店の数はないみたい。
 でも、好きなところだ。
 また来よう。

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意外によかった『週末香港&マカオ!』

 自分で言うのもなんだが、香港旅については、すれっからしな方だろうと思う。ガイドブックも買わなくなったし。

 地球の歩き方MOOKは一応買うけど、新しいお店の確認をするぐらいで、現地では基本的に『香港街道地方指南』と『通用乗車地図』(ものすごく詳しいバスマップ。香港の街頭で並びながら読んでいたら「それどこで売ってるの!?」と北京語でものすごい勢いで聞かれたことがある)で用がたりる。
 ところが、まったく期待せずに立ち読みしたこれが、意外によかったのであった(買いました)。

 「2泊3日」とかいうから、よくあるお手軽ガイドかと思ったら、少なくとも著者のお一人である岡田和恵さんは、かなりなマニアとお見受けした。もう一方の吉田さんという方はそれほど詳しそうではないので、まあ、よい組み合わせなのだろうと思う。
 なにせ、記事のタイトルに「集合的記憶(集體回憶:動画はこちらとか)」がある!記事のタイトルは「香港に漂う「集合的記憶」のかけら」で、再開発計画についている番号とか、「再織城市」のことが載っている(ただし、ホンハムのビル倒壊については「ビルは直ちに取り壊され」というのは誤りで、2011年12月に確認したところではビルはまだ残っていて電気もついていた。その前の写真だけど参考記事はこちら)。続く記事は「街市」で、その次が「映画ロケ地巡り」。イラストはおおのきよみさんである。
 「食べる関連」の記事では、フードーコートの2大チェーンの使い分けやら。茶餐廳の記事ももちろんあって、「ママはベリーダンサー」に出てきた鑽石咖啡冰室が紹介されている。
 紹介されていた歌賦街の牛記茶室には今度行ってみよう。

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 中区警署が公開されたのって、再織城市の一度だけだったんだなあ。また公開すればいいのに。

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グラハム・ストリートはとりあえず無事

 ずっと気になっていたのだった。
 立ち退きの噂があるグラハム・ストリート。

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 今回、偵察に行きました。

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 とりあえず無事でした!

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 移転したお店もあるようだし、

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 背後の建物には網もかかっていたりするけど。

 でも、とりあえず無事。よかった。
 できるだけ、長く続いてくれることを祈る。

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新光戯院で粤劇を見る

 趣味のフェリーで北角まで渡った後、ふたたび(午前中も来たので)北角にさまよい出た。
 すると、前方に。

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 あれは、粤劇(広東オペラ)が行われるという新光戯院ではないか。話には聞いたことがあるが初めて来たぞ。

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 ロビーに入ってみました。
 いろいろな出し物の看板が出ていて、人がたくさん。どうやら今日は何かあるらしい。しばらく周りを観察してみた。

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 劇場の入り口付近。
 どこかから猫が入ってきて、それをおっちゃんが「まう、まう」と呼びながら追いかけて行ったのだが、猫はもぎりのおばちゃんの向こうに消えていったのがツボにはまる。

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 本日の出し物(拡大可)。
 できれば見たいなあと思いつつ見てみると、妙なことに気がついた。どこにも値段が書いてないし「免費」の字も見える。切符売り場を観察すると、チケットを受け取っている人はいるけど、お金のやりとりがされていない。
 もしや、と思って窓口に行って、「チケットある?」と聞いてみました。

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 ピンぼけですが、お兄ちゃんが事もなげに「ぴっ」とちぎってくれたチケット。裏にプログラムが書いてある。無料でした。なぜ?ほかの出し物はポスターを見ると150ドルとか100ドルとか75ドルとかだったけど。
 その理由はわからないけど、時間が来たので入ってみる。19時15分開演で、10分前ぐらいだったか。

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 場内整理(指定席なのでお客さんの席を教えてあげているらしい)をしている劇場のおっちゃん。雰囲気からして支配人だろうか。
 客層は圧倒的に普段着のご近所のみなさん。「ちょっと奥さん、こっちこっち」というような光景が随所で繰り広げられていた。

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 遠いけど、ステージ風景。
 衣装や化粧はなくて洋服です。背景は出し物ごとに変わる。出し物の合間合間に司会の人も出てくる。ほとんどの人は直立不動で歌っていたけど、「社長」という人は動作をつけていた。歌も「社長」がいちばん上手かったような気がする。
 つい「新不了情(つきせぬ想い)」を思い出した。アニタ・ユンの劇団もこんなことしてたのかなあ。ロビーのポスターを見ると、けっこう劇団がいろいろある感じだったんだけど。

 なぜ無料で、なぜ洋服で上演されているのかは最後まで謎だったのだが、無料のせいか、お客さんはとてもフリーダムな雰囲気で、演技中に立って歩いている人が常時いた。遅れてくるとか、トイレに行くとか、出て行くとか。何となく「Chandni Chowk to Hong Kong」を思い出したフリーダムさだった。香港人もインド人もB型が多いからかなあ。

 一つの演目が30分ぐらいあり、出し物は全部で8つ。しかし、言葉が皆目分からず全部見ると4時間かかる計算だったので、疲れていたこともあって、3つ見たところで、前のカップルにくっついて退場して106のバス(戯院の向かいからバスが出てホテルの前まで直通)で帰ってきてしまった。最後のほうに新覇王別姫とか南海十三郎とかあったんだけども。
 たしか、新光戯院ってなくなるという話を聞いたような気がするのだが(【追記】twitterで教えていいただいたところ賃貸契約を更新しなかったらしいです)、中に入って演目を見る経験ができてよかった。できれば、ちゃんと衣装をつけた公演も見てみたいなあ。見られるかなあ。
【追記】
 新光戯院、ついに2月19日に結業とのこと。新聞記事がこちらに。「粵劇界會進入冰河時期」という見出し。やっぱりなあ…。

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趣味のフェリー 2011年12月

 前の記事の補足。

 九龍城や土瓜湾をご近所にしていいところは、フェリーに乗りやすいところ。土瓜湾だったら九龍城埠頭まですぐだし、九龍城でも九龍城埠頭や觀塘埠頭までバス1本で行けるし。
 歩き回ってくたびれて昼寝をした後、外が夕暮れになったので出かけたくなり、とりあえず目の前にやってきた11Dの觀塘埠頭行きのバスに乗ったのでした。尖沙咀方面へ行く1Aのバスはさんざん乗っていたし。
 トー先生のオフィスはこのへんかなあ、と思いつつ、觀塘埠頭に到着。

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 ちょうどいい夕暮れ時です。

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 觀塘ー北角線の会社のターミナルは、九龍城ー北角線よりあっさりしているような気がする。会社の違いか。
 最初はあまり人がいなかったのだが、時間が経つにつれて人が増え、乗り込んだときには満席。しかたがないので、船首の甲板に出て仁王立ちになってみたら、これが大成功。

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 日はだんだん暮れ始めて、

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 夜景を独り占め状態に。最高!
 觀塘ー北角は航行時間が長いので、堪能したのであった。
 降りるときになると、船員のおっちゃんに「邪魔だからどけ」と言われてしまうのだけどね。なに、脇(というか船室の中)にどけばいいのである。
 残念だったのは、降りるとき、一応振り向いてはみたのだが、人並みに押されて立ち止まれず、北角フェリーピアの猫さんに会えなかったこと。
 というわけで、次回もまた乗ろうと思っているのだった。

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裕民坊の屋上(その2)

 こちらの続き。

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 屋上に出るドアをくぐると、こんな景色。

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 工事中という感じ。
 あれか、竹の足場を組んだりか。そういえば、前に来たときに建物にかかっていた竹の足場と緑の網はなくなっていたっけ。

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 振り向くとapmが見えます。
 そういえば、apmからここ見えたよなあ。

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 ちなみに、四角い煙突みたいなのの中はこうなっている。
 建物の各所に明かりとりがあると見た。
 部屋の中にあるんだろうか。廊下にはあったな。

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 裕民坊を見下ろすとこんな感じ。

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 銀都戯院の屋上に人がいた。
 ここ、「老港正傳」で秋生さんが住んでたところだけど、まだ人がいるんだろうか。そっちも上がってみたいなあ。こちらを上がるのも結構勇気が必要ではあったのだが。

 思ったのは、「この建物でも映画撮ればいいのに!」ということでした。無理かしら。もうかなり退去が進んでいるので、いろいろなことができると思うんだけれども。銀河映像あたり、どうだろう。

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裕民坊の屋上(その1)

 ああ、ネタはたくさんあるのに、なかなか更新が進みません。更新って癖のものなんだなあ。
 さて、香港ネタの続き。
 こちらにも少し書いたのだが、前に2階のテラスに上がったことのある觀塘は裕民坊の裕華大厦の屋上に上がってきた。立ち退きが進んで、次はチャンスがないかもと思ったから。

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 2階に久しぶりに上がったら、ずいぶん荒んでいた。

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 この階段を上ります。
 電気メーターはほとんど剥がされていた。

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 住人も退去しているようです。

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 廊下にも人影なし。細長い窓は明かりとりだと思われる(次の記事をご参照ください)。
 香港で何が怖いって人がいないところが怖いので、どきどきしながら階段をのぼった。

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 屋上に出るドアは、幸い開いていました。

(写真がたくさんになったので、続きはこちらに)

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林雪が史上最高に可愛い「香港情夜」

 あけましておめでとうございます。
 「雪で引き返すかも」と言われながら(またかよ!と思いました)無事に香港から戻りました。禍福は糾える縄の如し。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年の最初の記事はこれ。
 むかしから記事にしようと思ってきたのだが、なかなか機会を得ず。なんで書くことにしたかというと、今回の香港で下駄のように愛用した1Aのバスが太子道東のお花屋さんが多いあたりを通るたびに、必ずこの映画のことを思い出したから。

 日本映画だけど実質的には完全に香港映画だと思う。香港では三級片扱いだけど、いい映画である。2002年公開。

 これです。
 主演は「花火降る夏」主演で「無間道」ではアンディ・ラウに尋問されてたトニー・ホーと、伊藤かな。監督のサム・レオン(梁徳森)って誰かいなと思っていたら、こういう人だった。「無問題」とか「軍鶏」のプロデューサーなのか。
 お話は、香港に修学旅行に来た孤独な女子高生鳴島愛が、同じく孤独でおそろしく無口なタクシー運転手阿寶に拉致監禁されるというもの。といっても、全然えげつなくなくて、言葉が通じない孤独な二人の心がだんだん近づいて行くところが見どころだと思う。初めて名前を教え合うところは、なんというか、やっと言葉が通じた!言葉って大事よね!と、しみじみしてしまう。
 阿寶がなぜそのような行為に及んだかというと、唯一の家族だった豚を亡くし、豚がつけていた鈴と同じ音色の鈴をタクシーに乗った愛がつけていたから。阿寶のお家が新界の古い家で、古い年画が貼ってあったりする室内や中庭や屋上のたたずまいがいい。食事は最初は外賣だったのが(それはそれで羨ましいけど)最後は手作りになるのよね。屋上のシーンから手作りご飯になりタクシーで街へ出るシークエンスがとても素敵だ。ネーザンロードや女人街のあたりがきらきらしているし。ある意味「街もの」映画でもある。
 昼ご飯を食べる茶餐廳の常連が羅家英と孟海と張堅庭なところも見どころだ。あの茶餐廳どこなんだろ。
 そして、なによりの見どころは、

  林雪がかわいい!

 ちょっと頭のあったかい役で、豚が死んだというのにそれを理解せず餌を持ってくるのだが、愛を見つけてそれはそれは嬉しそうにするところが、もう可愛くて可愛くて。「はいっ」と、愛にひよこを持ってきてくれて、「カワイイ」という言葉を覚えて連発するんだけど、それより何よりあんたがカワイイよ、林雪。林雪史上最高の可愛さ。

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 わたくし、実はこの映画で林雪を見初めました。
 もう、出てくるたびに画面に手を振ってしまう。

 もうひとつ密かに受けたのは、愛が持っていたガイドブックで、1996年発行の『香港旅遊指南―スターが教える食・買・遊ぶ』という本なのだが、中身は、香港明星のインタビューが満載で、浦川とめさんの「香港アイドルおっかけ奮闘記」というマンガが載っていたりして非常にマニアック、修学旅行の女子高生が持っているような本ではないのである(さきほど読み返したら「劉青雲は「大三元」の記者会見をぶっちぎって彼女と札幌雪まつりにいったという噂がある」ということを知った)。
 劇中、愛がガイドブックを見ながら片言の広東語を話してみるとか、愛が女人街に行きたがっていることを阿寶がガイドブックで知るというくだりがあるのだが、そんなもん載っていません。本の中のカットは『地球の歩き方』かなあ。
 なんでまたこのガイドブックを、と思ったら、著者のひとりである鈴木理香子さんが撮影の際の通訳で、通訳の役で出演もしていたことを今回発見。だからなのかなあ。

 レンタルなどでは日本映画のカテゴリーに入っているせいか、あまり話題にのぼらないのだが、香港映画として個人的にお勧めの1本なのであった。

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